顔の全体もしくは一部が赤くなってしまうのが、「赤ら顔」です。
生まれつき赤ら顔になりやすい人もいますが、生活習慣にも顔が赤くなる原因は存在します。
ひどい赤ら顔の場合は、皮膚科で治療してもらうということも可能ですが、軽度のものであれば、自宅で対策を行いたいですよね。
今回は、赤ら顔になる原因と自宅でもできる対策方法について説明します。
赤ら顔になる原因
遺伝的原因
顔が赤くなってしまうのは、主に毛細血管が拡張しそこに血液が滞っているからです。
生まれつき皮膚が薄い人、色白な人、血管が拡張している人や毛細血管が多い人は、赤ら顔になりやすくなります。
温度変化
寒いところから暖かい部屋へ入ってくると、血管が拡張しお肌が赤くなりますよね。
これは、身体が温度調節をしているためで、ごく自然な現象です。
しかし、寒いところに住んでいる人などは、血管が頻繁に収縮と拡張を繰り返すために血管が拡張したままになってしまうことがあります。
これが赤ら顔になる原因の一つです。
皮脂の過剰分泌
皮脂の分泌が過剰に行われると、皮膚の上に常に余分な皮脂がたまった状態になり、酸化してしまいます。
酸化した皮脂に雑菌が繁殖して炎症を起こすと皮膚が赤くなってしまいます。
これが悪化したのがニキビで、さらに赤みを帯びた状態になります。
ニキビ跡
ニキビは毛穴に皮脂や汚れがつまり炎症を起こした状態ですが、このニキビを修復しようとしてお肌は赤くなってしまいます。
ニキビができやすい人の場合、ニキビが治った後も繰り返しニキビができたり、ニキビ跡が色素沈着していつまでも赤みが残ってしまうことがあります。
乾燥肌、肌荒れ
お肌は乾燥すると保護機能が低下するので、ちょっとした刺激にも過剰に反応してしまいます。
そのため、赤みやかゆみが起こったり、肌荒れを招くことになります。
さらに悪化するとアトピー性皮膚炎のようなアレルギー症状を起こす場合もあります。
また、男性の場合、髭剃りの際に使うカミソリやシェービングフォームなどにかぶれて皮膚が赤くなることもあります。
生活習慣からできる赤ら顔の対策
食生活の見直し
まずは、食生活の見直しから始めてみましょう。
皮膚の調子を整えてくれる各種ビタミンやミネラルをバランスよく摂取するようにします。
特に皮脂量をコントロールするためには、ビタミンB群が有効だといわれています。
睡眠時間の確保
皮膚は夜眠っているときに修復や再生が行われます。
これは、睡眠中に分泌される成長ホルモンの影響です。
成長ホルモンが、きちんと働くように、十分な睡眠をとるようにします。
洗顔方法の見直し
洗浄力の強すぎる洗顔剤を使っていると、お肌の乾燥を招くことがあります。
洗顔料はできるだけ低刺激のものを選び、正しい方法で行うようにします。
また、洗顔後の保湿ケアも行うようにしたいですね。
赤ら顔用の化粧品ってある?
赤ら顔になるのは、いろいろな原因が重なっていることが多いです。
自分の赤ら顔の原因を知ることも大切ですが、複数の対策を方法を行うことがおすすめです。
赤ら顔用の化粧品としては、ビタミンC誘導体やビタミンK配合のものがおすすめです。
ビタミンC誘導体には炎症抑制作用が期待できますし、ビタミンKには血液中の栓を取り除き血行をスムーズにする作用があることが分かっているためです。
ただし、いくら効果的だといわれる成分が入っていても、必ず自分の肌に合うとは限りません。
自分のお肌でお試ししてみて、少しでも刺激があるようなら使用を控えるようしましょう。
また、重症の赤ら顔の人は、医療機関で相談してみることをおすすめします。