自分のイメージどおりのテナントを見つけることができたら、契約です。
テナント契約の初期費用は物件によって、大きく差がでてきます。
費用の内容と相場を理解しておきましょう。
保証金
契約後、例えば賃料を滞納した場合に、滞納分を補う保険的な立場が「保証金」となります。
この保証金は賃料の3~10ヶ月分が相場だと言われています。
もちろん、物件によってさまざまです。
例えば10万円の賃料のテナントである場合、保証金だけで100万円支払うことになります。
この保証金は、テナントを借りている間滞納がなければ、退去する場合に全額返還されるのかといえば、そうではありません。
基本的には保証金は償却分を除いたがくが、契約解除の際に戻ってくることになります。
償却分に関しては、契約時に確認しておきましょう。
礼金
礼金は貸主(テナントを所有している人)に対し、テナントを貸してもらうためのお礼として支払うものです。
こちらは契約解除時に返却されないお金です。
しかし、最近では礼金ゼロという物件も増えて来ています。
礼金の相場は賃料の1~2ヶ月ほどです。
仲介手数料
テナントを所有している貸主ではなく、間に入っている不動産会社に支払われるのが仲介手数料です。
物件案内から契約に至るまで借り主と貸主の間に入ってもらうための費用です。
基本的に仲介手数料は、賃料の1ヶ月分以内が上限として定められています。
こちらは解約時に返却されないお金です。
共益費・管理費
テナントの共用部分の水道光熱費や清掃に充てるお金が共益費です。
共益費・管理費は物件によって賃料に含まれていることもあります。
物件ごとにその金額に違いがあります。
前家賃
テナント契約時には前家賃として入居の月と次月分を支払うのが一般的です。
入居月は日割り計算されますが、次月分は丸々1ヶ月分支払うことになります。
保険料
テナントは火災保険などに加入することが絶対条件になることがほとんどです。
火災保険・家財保険など、必要と思われる保険に加入した場合の保険料がかかります。
ただし、これは不動産会社での加入が必須ではなく、自分で個別に加入することも可能です。
まとめ
テナント契約の初期費用の大部分を保証金が占めています。
保証金は全額でなくても解約時に返還されます。(償却分についても契約時に確認しましょう)
礼金や仲介手数料については、少しでも初期費用を抑えるために契約前に交渉してみましょう。